もみじのおてて。 もうすぐ4歳になるムスコと。
幼稚園までは、こどもの足でも10分ほど。
ムスコと手をつなぎながら歩く、通園の道。
胸がほかほかしてきます。しあわせだなあと思います。
しあわせをかみしめながら、送り迎えしています。
こどもは3歳までに一生分の親孝行をする
ムスメのときは、なにもかもがはじめての子育てで、すべてに一生懸命でした。育児書を読み漁るような、不安な日々を過ごしていたと思います。おんなの子で成長が早かったのもあるとおもいます。じっくり味わえることは少なかったようにおもいます。
ムスコももうすぐ4歳になります。
二人目で、子育てにもすこし余裕ができてきました。ムスコはおとこの子らしくやんちゃに育ってくれています。成長も、ムスメにくらべるとのんびり。幼くかわいらしい言動や仕草に、いちいちキュンとしてしまいます。
そのうち、恥ずかしがって手なんかつないでくれなくなるんだろうなあ。いつまで、こうやってくれるんだろうと思うと、送り迎えのこの時間がとても愛おしく感じます。
あたたかくて、やわらかな、ちいさい手。
舌足らずなおしゃべりで、まるいぶろっくがだいすきだからねー、なんて。幼稚園のことを話しながら。
風がきもちよくて。
あ、地震で倒れてたブロックのところ。川の近くはガードレールができてるなあ。
金木犀の甘いにおい。
そんなことをぼんやり思いながら過ごす幸せな時間を、いつかこどもがおおきくなったときに、もういちど味わえるような道具が、ドラえもんが出してくれるような道具が、あればいいのになあと思います。